ゴルゴ考査 強運編

「…10%の才能と20%の努力……そして、30%の臆病さ…残る40%は…“運”…だな…」

第218話「ロックフォードの野望 謀略の死角」より。
ゴルゴの名セリフである。
依頼者であるローゼン・ザメックに
「あんたのような一流のプロと言われるようになるには、どんな条件がいると思う…?」
と訊かれ、ゴルゴは上記のように答えた。
ゴルゴファンならば、このセリフを読んだとき絶対に「カ、カッコイイ…!!」と思ったはずだ。
ミクシィのゴルゴ13コミュのトップにはこのセリフが書いてあるほど、シビレるセリフなんである。

自身でも自覚している通り、ゴルゴはかなり運が強い。
今までの仕事も、かなり運が左右してきたことが多い。
40%どころじゃないんじゃない?というくらい、強運の持ち主だ。

「傲慢編」でも書いた第225話の「ソフホーズ」でも、サバンナに置き去りにされ行き倒れていたゴルゴだが、運良くハンティングしていた女性に発見され、介抱されている。
あんな広いアフリカのサバンナで倒れている人間一人を見つけてもらえるなんて、相当ラッキーである。

第305話「黄金の男」ではマフィアに狙われ、崖から転落して森の中で気を失ってるところを、心優しい家族に介抱された。
この時のゴルゴは滅多に云わない(笑)「ありがとう」を流石に連発。
少年パコとの心温まる交流も。

第253話「大学教授の私生活」。
これはハーバード大学の教授をする傍ら殺し屋を生業とする男・ゴールドマンが、ゴルゴのスナイプを依頼されるというストーリー。
第247話「フィールド・テスト」という話に出てきた高性能銃を渡され、ゴルゴを殺害するよう依頼されたゴールドマン。
この銃のスコープには暗視スコープとサーモカメラが内蔵されているのだが…
デトロイト空港に着き、タラップを降りたところをスコープにロックオンされるゴルゴ。
だがゴールドマンがトリガーを引こうとした瞬間、ゴルゴは葉巻に火を点けようとライターを点火し、暗視スコープを覗いていたゴールドマンは目が眩んで狙いが外れてしまう。
弾丸が鼻先をかすめ、自分が狙われていることを察知したゴルゴは素早くタラップから降り、難を逃れる。
この時ゴルゴがライターを点けていなかったら、間違いなく狙撃されていただろう。
ゴルゴのかなりのヘビースモーカーぶりが明暗を分けた。

余談だが、この時の…弾丸が鼻先をかすめたときのゴルゴの驚愕の表情がなんともカワイイ(笑)
乙女心(というかドS心?)をくすぐる表情をしてくれている。

あと何話か失念してしまったが、ゴルゴがピンチの時に偶然地震が起こったため、助かった話もある。

他にもたくさん運良く助かるorターゲットを射止める話や、「ここですぐ殺しとけば、ゴルゴを消せたのに…」というシーンで、ゴルゴは助かっている。
ま、ゴルゴが殺されてしまっては話が終わってしまうので、殺すわけにはいかないのだが(笑)

勿論運だけではない。
仕事する時はかなり念入りに状況や情報、もしもの時の危険回避などをしっかり調べるゴルゴだからこそ、運にも恵まれてきたのであろう。