悪魔のようなあいつ

TBS放送
1975年6月6日〜1975年9月26日

主演 : 沢田研二(可門良)
共演 : 藤竜也(野々村修二)
若山富三郎(白戸五十六)
荒木一郎(八村八郎)
篠ヒロコ(山川静枝)
安田道代(八村ふみよ)
那智わたる(日夏恵い子)

可門良、27歳。
彼は元警視庁捜査一課の野々村が経営する高級クラブ「日蝕」で歌の仕事をする傍ら、野々村が斡旋する売春の仕事もする、一晩10万の高級コールボーイ。
住まいは廃屋の2階にひっそりと住んでいる。
孤児院で育った彼には両親は無く、妹が一人。その妹も車椅子の生活を余儀なくされ、病院に入院している。

傍から見ると、ただ自堕落な生活を送っているように見える良だが、実を云うと1968年12月10日に起こった「三億円事件」の犯人…単独犯であった。
彼は事件の時効…事件から7年後の1975年12月10日を過ぎるのを、刻一刻と待ち侘びているのだ。

刑事時代に事件の担当だった野々村は確証は無いが、良が犯人だと気付いており、わざと誤認逮捕をして刑事を辞めていた。
同じ孤児院で育った良に、なんとも云えない感情を抱いている。

だが野々村の刑事時代の同僚・白戸も良が犯人だと睨んでおり、常に良をマークしていた。

そんな良に野々村の元内縁の妻・恵い子や、妹の世話をする看護婦・静枝、良の元同僚八村の妻・ふみよが絡んでくる。

良は無事に1975年の12月10日を乗り切ることが出来るだろうか…



実際あった事件を題材にするという、面白いドラマ。
「事件の時効」を上手く使っている。
実際の犯人は1975年12月10日を乗り切っている。彼は三億円を何に使ったのであろう(笑)

全17話。
プロデューサーは「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」の久世光彦氏。
脚本は作詞家の阿久悠氏。音楽は井上堯之氏、大野克夫氏。

劇中に流れていた(良が歌っていた)「時の過ぎゆくままに」はヒットした。

そしてこのドラマのサブタイトルは絶対に
「どいつもこいつも良にゾッコンLOVE!」だと私は思っているのだが如何なものだろうか?(笑)
女性陣を始め、男である野々村、尾崎紀世彦演ずる矢頭たけしも良が気になって仕方が無い。
八村・白戸以外は全員と云っていいほど良に首っ丈。
しかし白戸に至っては最後、良に対して息子のような感情を抱いているし。
特に野々村の良に対しての感情は、他の誰よりも群を抜いていたー。
ホモなのか…ホモなのか―――?!別にいいけど。

んで無意味に良と野々村の上半身裸が多いです(笑)
ジュリーの細くてしなやかな上半身と、藤さんの鍛えぬかれた上半身を見たい方は是非DVD購入を。

これは再放送する見込みが無いので、DVDを買っちゃいました。
でも買ってよかったです。
だってもう……藤さんが恰好良すぎ!!!(感涙)
「プロハンター」と違って悪ぅ〜い役なんですけど、それがまたイイんですわ…。
当時33歳。33歳でこの貫禄かい!!!って感じですが、もうイイや、恰好イインだもん。文句ねーべ(苦笑)
いい俳優はね、悪役も似合わなきゃダメなんですよ。

上手く行けばレンタル屋にも置いてあるかも知れないです。
見て損は無し!!
27歳の細いジュリーも恰好イイ!!!
そしていつもナース姿の篠ヒロコ(ひろ子)も気になるところだ(笑)

そんなワケで「悪魔のようなあいつ」でした。