プロハンター
日本テレビ放送
セントラル・アーツ制作
1981年4月7日〜1981年9月22日

主演 : 草刈正雄(竜崎駿介)
藤竜也(水原淳)
共演 : 柴田恭兵(五島達)
名取裕子(三枝ユミ)
水上功治(日高修)
宍戸錠(菊島雄三)
小林稔侍(木戸吾郎)
小川真由美(橘礼子)

横浜馬車道通りにあるビルの2階に「M&R探偵社」を構える、元新聞記者の竜崎(28)と元県警捜査一課の水原(35)。
二人は浮気調査など平凡な探偵業はやらず、常に危険と隣り合わせになるような仕事ばかりを引き受けている。

事務所を構えるビルの1階には、親から引き継いだ花屋兼コーヒーショップを営むユミ、従業員(?)で何かとM&Rの仕事に首を突っ込みたがる修(オサム)。

水原の刑事時代のライバルで凄腕の怪盗・五島。彼はことあるごとにM&Rに嫌々仕事を手伝わされ、事件に巻き込まれる。

危ない仕事ばかり持ち込んで、いつも週刊誌のネタを狙っている女性週刊誌の女編集長・礼子。

そして水原の刑事時代の上司・菊島。彼はM&Rを目の仇にしているが、自分では手を下せないような非合法で危険な仕事を彼らに任せたりし、M&Rも菊島や部下の木戸から事件の情報を掴み、互いに奇妙な利害関係が一致している。

写真…ええかな〜とか思いつつもアップ。
日テレ、セントラル・アーツさん、すみません。


この作品の面白いところはこの二人の会話。何気にお洒落でウィットに富んだ科白が飛び交う。
「あぶない刑事」もお洒落だったが、あちらはバリバリにお洒落を意識した作品に対し、この作品はさりげない。
置いてある備品、服装などよく見ると洒落ているのだ。
当時は高かったバドワイザーやアンティークな冷蔵庫、水原の「YOKOHAMA MY SOUL TOWN」とバックに書いてある黄色いジャンパー、竜崎の「UNIVER CITY OF TORONT」のスタジャン。(竜崎は作品中、礼子サンに「トロント」という愛称で呼ばれているが、このスタジャンが由来なのだろうか)

作品内容は今見ると確かに稚拙だったりするのだが、二人が恰好イイから良し(笑)
全25話。
監督は「大追跡」「探偵物語」「あぶない刑事」の長谷部安春氏、村川透氏、ハードボイルド映画監督の崔洋一氏など。

そして何と云っても哀しすぎるあのラスト…柴田恭兵氏の熱演が涙を誘います。

主題歌はクリエーションの「ロンリー・ハート」
当時はベスト10入りもし、結構ヒットしたそうです。

舞台が横浜なので、藤氏と柴田氏が出てる「大追跡」の後身、「あぶない刑事」の前身と云える作品。
「大追跡」に関しては藤氏は同じ「水原」という苗字の役(「大追跡」は水原慎介役、愛称も両方とも「水さん」)でして、両作品の脚本を書かれてる柏原寛司氏は、「大追跡」後の水原の活躍として「プロハンター」の脚本を書いたんだそうな。
監督や脚本がほぼ同じでも、制作が違うので(「大追跡」は東宝、「プロ…」はセントラル・アーツ)同じ名前に出来なかったのかも…と思ったり。

「あぶない刑事」の人気に火がつき、その恩恵に肖ってか再放送、柴田氏目当てで見ているうちにいつの間にか藤氏に転んでいたという…私にとって金字塔的作品(笑)
因みに「あぶ刑事」の方は今ではすっかりご無沙汰に(苦笑)

レンタルはまず無いと思います。ビデオにもなってませんので。
私はひたすら再放送されるのを待ちました。
待った甲斐あり、2002年に再放送されました。
そして無事全話録画!(しかも標準録り・笑)
ケーブルTVなんかでは結構放送されてるようですね。

というコトでプロハンターでした。
DVD化希望!!
いやもうホントに!

※2005年2月にDVD化されるそうです!(2004年6月現在の情報)